プロダクト製作に最適なクラウドファンディングはどれか。手数料だけで判断すると痛い目にあうよ
どのクラウドファンディングサイトを使えばいいの?
「クラウドファンディングを使って資金を集めよう」と思い立った時に、誰もがぶつかる問題が「どのクラウドファンディングを使えばいいんだろう」だと思います。ネットを調べると「手数料以外に大きな違いはないから、手数料が安いところを選べばいい」といった意見が多く、どのクラウドファンディングを使っても結果にはあまり違いはない、といった立場を取っています。
果たして、それは本当でしょうか?
という訳で、クラウドファンディング(特にプロダクト製作に強そうなもの)を比較してみました。
クラウドファンディングでのプロダクト製作はオワコン?
様々なクラウドファンディングサイトのプロダクト系プロジェクトを見て思うのは、圧倒的に「1から作りあげるプロジェクトが少ない」事です。大半が、既に海外で商品化されているものを日本に持ち込む企画であったり、製品化が既に決定している物のマーケティングやプロモーション用途で使われていたり、の様です。私のように、純粋に「ものづくりしたいから金型代や材料費や製造費を出資してほしい」というタイプは少数派のようです。ちょっと寂しいですね。
今回は、星の数ほどもあるクラウドファンディングサイトの中から、特にプロダクト系に力を入れていそうな物を比較してみました。
kibidango
Ready for
CAMPFIRE
Makuake
GREENfunding
の5つです。
まずは手数料
サイト名 | 手数料 |
kibidango | 10% |
Ready for | 12% |
CAMPFIRE | 12% |
Makuake | 20% |
GREENfunding | 20% |
注意が必要です。CAMPFIREは決済手数料が別ですので、実際はもう少しだけ高くなります。こうやってみると、10%台のお得さを売りにしているサイトと、20%台のそれ以外を売りにしているサイトとに分かれそうです。
なんだかんだ言って気になるのが、手数料です。サイトによって大きく異なりますが、なぜその手数料を取っているのか、という説明がどのサイトにもありません。恐らくこれが「手数料が安い所でよい」と言われる所以だと思われます。でも、本当に手数料以外に差分がなければ、クラウドファンディングは「手数料競争」になる筈です。が、実際はそうなっていません。それは、キュレータ(サポートしてくれる人)の体制であったり、成功率であったり、といった所に差があるからだと思われます。
肝心な、成約率はどうなのよ?
サイト名 | 成功率 |
kibidango | 80% |
Ready for | 75% |
CAMPFIRE | 非公開? |
Makuake | 非公開? |
GREENfunding | 89% |
70%を超える成功率を誇るサイトは、サイトの中に堂々と成功率を記載しています。つまり、成功率がそのサイトの売りである訳です。クラウドファンディングサイトの成功率平均は40%前後と言われますので、70%を超えているサイトは非常に成功率が高いといえるでしょう。ただ、成功率が高いという事は、審査も厳しい、という事になります。例えば、CAMPFIREは一説によると成功率が30%程度と言われますが、どんな企画でも素直に受け入れ、プロジェクト公開をさせてくれる、非常に懐が深いクラウドファンディングです。キュレータのサポートは、実行者が能動的に動かない限りは期待できませんが、とりあえずクラウドファンディングを実施し、市場調査をしたり手応えを知りたい、という人には最適かもしれません。
得意分野は?
サイト名 | 得意分野 |
kibidango | プロダクト |
Ready for | 社会貢献、プロダクト、アート |
CAMPFIRE | アート、プロダクト |
Makuake | アート、店舗、プロダクト |
GREENfunding | 出版、映像、音楽 |
※各サイトのカテゴリ表示優先順位等を参考に判断
今回はプロダクト系を中心に見ていますので、プロダクトを強みとしているサイトが多いです。GREENfundingはCCC系(ツタヤ運営)なので、出版や音楽系が強いですが、最近はプロダクトにも力を入れている模様です。
どのくらいの調達額があるの?
サイト名 | お勧めプロジェクトの支援平均 |
kibidango | 2,043,000円 |
Ready for | 866,000円 |
CAMPFIRE | 2,284,000円 |
Makuake | 2,320,000円 |
GREENfunding | 5,265,000円 |
※各サイトトップに表示される「お勧めプロジェクト」調達平均。最低4サンプル。最終調達額ではなく、現時点での調達額。
得意分野が異なれば、調達金額も異なると思われます。大体のサイトが200万円程度ですが、GREENfundingは調達額がずば抜けています。1,000万円を超えるプロジェクトも散見されます。
その他備考
サイト名 | コメント |
kibidango | Kickstarter社から認定を受けたクラウドファンディング。プロダクトが特に強い印象。 |
Ready for | 手数料17%のフルサポートプランあり。キュレータにこだわっている事をアピール |
CAMPFIRE | 審査は緩く、なんでも受け容れてくれる。ただ、成功率は低く、一説によると30%未満。キュレータからの支援は、能動的に動かない限りは、無い。 |
Makuake | 「この世界の片隅に」など、クラウドファンディング成功事例で有名なプロジェクトが多い。直売店などがある。 |
GREENfunding | 起案時に「プロダクト」「それ以外」と分けており、プロダクト系に力を入れようとしているのが解る |
私の所感等です。所感は書いた物の、じゃあ私自身は次にどのサイトを使うか、についてはまだ悩んでいる所です。前回はCAMPFIREで失敗しています。敗因は沢山考えられますが、キュレータのサポートは重要な要素だと考えています。
サイト情報など
サイト名 | 運営 | URL |
kibidango | きびだんご株式会社 | https://kibidango.com |
Ready for | READYFOR株式会社 | https://readyfor.jp/ |
CAMPFIRE | 株式会社CAMPFIRE | https://camp-fire.jp/ |
Makuake | 株式会社マクアケ(サイバーエージェント系) | https://www.makuake.com/ |
GREENfunding | 株式会社ワンモア(CCC系。ツタヤなど) | https://greenfunding.jp |
以上、簡単にまとめてみました。
いかがでしたでしょうか?
これから私自身、色々と思い悩んでサイトを決めていく予定です。その過程は、このブログでも記載していく予定ですので、お楽しみにしておいて下さい。
ではまた、変態発明ブログで会いましょう。
バイバイ!