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ウェアラブルリコーダーの量産クラウドファンディングプロジェクト開始!

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クラウドファンディングプロジェクトページ

camp-fire.jp




こんにちは!

TORICOTORの「ぼを」でございます。

更新が随分とあいてしまいましたが、この企画、めげずに、本当にめげずに続けております。

前回のウェアラブルリコーダー『Breathlet™』開発クラウドファンディングから暫く時間があきましたが、ようやく量産プロジェクトに取り掛かる事ができました。

その間、実に色々な試行錯誤がございました。
まず、一番難航したのが、当初より相談をしていた金型業者様に「やはりこの形状の物を金型のインジェクション成型で作る事はできない」と断られてしまった事です。
一番の課題は、気密性です。というのも、このリコーダー、曲菅形状なので、金型成型では実はそのまま作る事ができません。プラスチックを固めても、金型からはずす事ができないからです。
なので、金型成型する場合、一旦リコーダー本体を上下に分割し、それぞれを個別にインジェクション成型し、最後に貼り合わせる、という手順を取ります。
貼り合わせの時は、超音波溶着という手段を使うのですが、この方法では気密性が充分ではなく、楽器として成り立たない可能性がある、との事でした。

その後、様々な業者様を当たりました。
分割成型しなくても、曲菅ごと成型できるシリコン金型業者様。こちらは、シリコンでの成型代金がABSなどのプラスチックと比較して数倍以上となってしまい、リコーダー本体を1個1万円以上に設定しなければならない試算となり不可能でした。

曲菅のままプラスチック成型が可能な、押し出し成型金型業者様。こちらは、分割せずに成型可能なので気密性はOKなのですが、リコーダーの様な複雑な形状の成型は不可能でした。

色々な業者様と話をして、今回痛感したのは「金型では作れない製品というものが世の中には実は沢山あり、3Dプリンタはそんな金型の制限から完全に開放された、夢の成型道具なのだ」という事でした。

それで考えたのが、業務用の3Dプリンタを使い、歩留まりと生産性を両立させる事でした。こちらは試算上、今回の240万円のプロジェクトで実施する事が可能です。3Dプリンタ業者からサンプル品も取り寄せ、強度、精度、品質ともに充分である事を確認済みです。

そして現在、実は、上記金型の課題のクリアしていくことを一緒に考えて下さる金型業者様と出会う事ができております。コーティングで気密性を高めたり、分割方法を工夫したりする事で、なんとかなりそうという事が解ってきております。金型で成型が出来れば、高品質かつ高精度かつ量産が可能です。現在、こちらの道の光明が見えてきている所です。

量産する手段はなんとか確保できそうです。あとは、計画通りに資金が集まる事が最重要です。
単価の高い製品ではないので、240万円は非常に遠いですが、このような「世の中にまだ存在していないプロダクトの開発資金を集める」ことほど、クラウドファンディングの意味合いのある事は無いと考えております。

大変厳しいプロジェクトではありますが、引き続き、温かく見守ってやっていただければと思います。

そして、是非、拡散をお願いします。皆さんの拡散力のみが、このプロジェクトを成功に導く大きな力です。

このまま、人類史上において「50個の製作(前回のクラウドファンディングでの製作数)」で終わるのか、量産に乗せて「多くの人が手にすることができた製品」となるのか、今回のプロジェクトに掛かっております。

何卒、よろしくお願い致します。