変態的な物を企画して発明して作るブログ

落ちこぼれサラリーマンが、変態的アイデアの物を企画したり発明したり作ったりするブログです

「特許出願中」の商品っていいよね。知財を護りながらモノづくりをする人々

 

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電気街って面白いですよね。
散策をしているだけで、色々な発見があります。

私の現在住んでいる東海エリアの場合は、大須商店街がそれにあたるのですが、
残念ながら秋葉原のようなディープなスポットは少ないです。
三月兎商店はなくなってしまったらしいですね。beepはいつまでも残っていて欲しいです)

「特許出願中」であること

さてさて、今回は、大須イオシスで見つけた商品です。
いわゆる「コロコロ」なんですがちょっと形が違います。

でも、一目見れば、どういう機能を持った商品か解りますよね?

そう。コロコロした後に、汚くなった粘着面をはがさなくても
自動で常に新しい面が出るように作られたコロコロです。

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う~ん。よくできてる。
私のように、ケチんぼで、粘着がなくなってもコロコロしていたい人間には
ちょっと向かないかもしれませんが、面白い商品です。

ところで、この「出願中」ですが、特許で言うと
どういう状況であるか、ご存知ですか?

「出願中」は、まだ特許になっていない

そうなんです。「出願中」であり、まだ特許として認められていないのです。
つまり、最終的には特許化できない可能性があります。

じゃあ、なんで特許化する前から商品にするのかって?
これには、次のような秘密があります。

まず、特許として認められる為には、
自然法則を利用した技術的思想の創作のうち、高度なもの」
という前提をクリアする必要があります。

既存の商品を組み合わせて新しいものを作ったくらいでは、
特許として認められなかったりします。
つまり、ちゃんとした発明性がある事が条件になります。

かといって、
「今、自分が発明したアイデアが特許になるか解らないけれど、
誰かに先に特許を取得されると困る」場合もあります。

じゃあどうするか。

「とりあえず特許出願をしておく」

です。
出願しておけば、1年6ヵ月は非公開で知財を保護できます。
(1年6ヵ月の間に、審査請求に進めるか止めるかを判断します)

つまり、この「とりあえず特許出願した」状態が、
商品に書かれている「特許出願中」という言葉です。

解りやすく言えば
「このアイデアは特許になるか解らないけれど、先行権はオレが持ってるから、真似するなよ」
みたいな感じでしょうか。

出願だけれあれば、弁理士事務所に頼むと20万前後、
個人出願なら印紙代の14,000円で実施できます。
(私の発明も、現在2つがこの状態です)。

この後、審査請求に進み、だいたい3年以内に特許化できるか否かの判断が
特許庁から降りるような仕組みになっているようです。

審査請求は印紙代だけで15万円くらいかかりますので、
覚悟が必要です。


それにしても面白い「出願中」商品

ホームセンタや100円ショップは、出願中の宝庫です。
出願中記載のある製品は、痒い所に手が届く実用的なものから、
こんなアイデア誰の役に立つんだ? って奇抜なものまでいろいろです。

是非、今後、町を歩いて雑貨品などを見るときは、
特許出願中の商品を探してみて下さい。

きっと、面白い出会いがありますよ。


ではまた、変態発明ブログでお会いしましょう。
バイバイ!


 

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