変態的な物を企画して発明して作るブログ

落ちこぼれサラリーマンが、変態的アイデアの物を企画したり発明したり作ったりするブログです

もし水筒が四角だったら? そんなの便利に決まってる!

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このブログの目玉のひとつである「四角い水筒」ですが、よく考えたらまだ全くご紹介していませんでしたので、今回企画概要をご紹介します。

なんで水筒は円柱系なの?

だって、不便じゃないですか? 例えばあなたが外出する時に普段使っているカバンを思い浮かべてください。ペットボトル飲料を買ったあと、飲みさしのその容器、カバンに入りますか? 入ったとしても、不合理に場所ふさぎじゃありませんか?

私が四角い水筒を作ろうと思ったのは、まさにそんな経験からです。

東京で勤めていた時の事です。私は京急と都営浅草線と銀座線を使って通勤していました。お分かりの方もいらっしゃるかもしれません、いずれもラッシュ時の乗車率が結構エゲツない路線です。地方での勤務時は、A4用紙も入る横型のビジネスカバンを使っていましたが、このタイプだと人を掻き分けて電車から降りるのに不都合である事に気付きました。人に引っかかっちゃうからね。で、縦型の小型カバンに変えたんですが、せっかくだからカバンに入るサイズの水筒を買おうと探しました。が、ないんですね。薄くて、四角形の水筒。特に魔法瓶タイプは皆無です(技術的に相当難しいんでしょうね)。保温性はなくていいから、せめてプラスチック樹脂製の物でないか、と探し回りましたが、ありませんでした(現在は、薄型の、円柱ではない樹脂製の水筒はいくつか存在しています)。まあ、もともと使っていたビジネスカバンにもペットボトルは入りませんでしたので、大きな問題になった訳ではないのですが、ただ、同じような悩みを持っている人は沢山いるのではなかろうか、と思いました。

水筒は円柱でなくても良い

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とある中国(中華人民共和国の方ですよ)の金型業者の技術者の話によると「もともとガラス瓶などは円柱形の方が加工しやすかったから、その名残として円柱が当たり前になっているけれど、樹脂加工技術が進んだ現在では円柱でなければならない理由はない」との事でした。とは言え、ブロー成型(プラスチック樹脂を膨らませて作る方法)での作りやすさや効率、コストを考えたら、それでも円筒の方が製造側のメリットがあるのは事実だと思います。

じゃあ、売る側、使う側のメリットは?

売る側から見た「四角い」メリット。これはいくつかあります。まず、円柱のボトルは運搬効率に欠けます。なぜなら、段ボールなどに収納する時、隙間だらけとなるからです。隙間が増えるほど段ボールの数は増えますので、運搬コストも増えます。

次に。ラベルなどの商品プロモーション面が必ず歪みます。これは、円柱にラベルを貼り付けるので、必ずそうなります。円柱である事を前提に各社デザイナーが努力をしていますが、平面で訴求できる強みには敵わないでしょう。これが、四角い形なら可能です。本屋の様に並べれば背表紙部分でプロモーションできますし、平積みにすればおもて面の大きな平面スペースで訴求が可能です。これは、企業が四角い水筒をノベルティなどで使う場合にもメリットを発揮します。円柱のタンブラーなどではどうしても社名やブランドロゴが歪みますが、四角い水筒であれば、歪みなく平面に印字できるため、最大限の訴求が可能となります。

使う側から見た「四角い」メリット

第1には、カバンなどへの収納が簡単である事が挙げられます。円柱ではなく平たんであるため、薄いカバンにも簡単に入れる事ができます。また、飲む時に持ちやすい、というメリットもあります。円柱の場合、どの場所を持ってもボトルのサイズに合わせて手を大きく広げる必要がありますが、四角い水筒であれば、つまみ上げる形で持ち上げ、飲む事

できます。更に、使わない時の収納も便利です。本棚に本をしまう様に、戸棚にしまう事が出来るため、場所をとりません。そして、四角い水筒を大量に所持すれば、本棚をそのまま災害時の水備蓄基地に変える事ができます。

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A5用紙と全く同じサイズ。厚さ2cm。でもペットボトル1本まるまる入ってしまう脅威

計算してみると、A4サイズなら厚さ1cm、半分のA5サイズなら厚さ2cmあれば、500mlの容量を確保できる事がわかりました。A5サイズであれば、カバンに入れやすいし、飲む時も持ちやすい。そんな便利な物が一般的にないのであれば、これは作るしかないな、と思いました。

製作に必要なお金が◯百万円!

金型の相場ってご存知ですか? プラスチック成型は、射出成型にしろブロー成型にしろ、金型が必要です。1つの金型からいくつ量産するかによっても金型の金額(質)は変わってくるんですが、小物でも数十万円は普通にします。部品ごとに金型は必要ですから、例えば水筒ひとつに3つの部品を使うとしたら、それだけで軽く金型代100万円は超えてきます。そんな金額を個人で用意するのは非常に難しい事です。ですので、私が今回四角い水筒を作る費用を集める道は、次のいずれかとなります。

・お金を出して共同製作してくれる企業を探す
・投資してくれる企業を探す
クラウドファンディングでお金を集める

現在、それぞれ同時並行で準備を進めています。一緒に作ってくれる企業があればそれが一番有難いですが、こういう色モノ商品を私のような個人と共同開発しよう、なんていう企業はそうそうありません。ですから、もし興味のありそうな企業などご存知でしたら、是非、教えていただけると助かります。

最後に、四角い水筒のメリット、デメリットを貼っておきます。

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※「envelope」という名前は、既に水筒の分野でも商標登録がされており、使えない事が判明しております。現在は、twitterで投票をさせて頂いた結果「fuTo™️」となる予定です。



ではまた、変態発明ブログでお会いしましょう。
バイバイ!