変態的な物を企画して発明して作るブログ

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残りの人生があと何時間か知っていますか? 可処分時間の話だよ

 

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人生100年時代、なんて言いますが、人はいつ死ぬかしれません。明日事故に遭って死なない保証なんて、誰もしてくれはしません。死ぬ事はなんだかとても遠い世界の、自分とは関係のない概念のような気がしつつも、常に自分の隣にいて、いつ自分の上に覆いかぶさるかなんて分からない、そんなものですよね。できれば、常に自分の死を想定しつつ、毎日を悔いなく生きていきたいものです。

残された時間は約20万時間

自分で書いていて、ちょっとギョッとしましたが、実は可処分時間で考えると、意外と残りの人生って短いです。

例えば、今現在、あなたが35歳だとします。健康寿命が80歳までと考えると、残り45年。1日24時間において、睡眠を8時間、その他食事や排便、入浴などを計3時間と見積もると、1日の中の自由時間(可処分時間)は13時間。1年は365日ですから、残りの人生の可処分時間はと言うと。。。

13×365×45≒213,500時間

つまり、約20万時間強、という事になります。これは、単純にあなたが想定している「自分が好きに使える自由時間」ではありません。なぜなら、毎日の仕事をする時間も、この可処分時間から捻出をしなければならないからです。例えば、現在35歳のあなたが、これからも1日8時間、年間230日、65歳まで働くとすると、

8×230×30=55,200時間

を消費する事になります。実際は残業だのなんだのでもっと消費されるでしょうから、この時点で既に、残りの人生の可処分時間は15万時間程度まで減ります。

仕事の5万時間は天国か地獄か

ロシアの文豪のゴーリキーが「どん底」という作品の中で「仕事は楽しければ天国だが、つまらなければ地獄」みたいな事を書いていましたが(だからなんだって話ですが)、満足のいく仕事に就き、誇りを持ってその仕事で自分の夢を叶えられるのであれば、それ以上の事はなかなかないと思います。多くの場合は、仕事での自己実現なんて夢物語で、自分や家族の生活費、ローンなどを支払う事を目的として、人生を切り売りして生きているのではないでしょうか。これはある意味、というか、殆どの場合は仕方がない事だと思います。今でこそ転職市場も売り手市場と言われますが、海外では失業率が50%を超えるような国もあります。食べて生きていける事が、まずは有難い。マズローだかなんだかの欲求レイヤーが高い段階まで満たされているこの日本だからこそ、自己実現という次なる欲求に手を出せるのかもしれません。ですが、チャンスがあるのであれば、手を出さないのはもったいない話です。


私自身も、新入社員の時によく言われました。「3年は我慢しろ」「この会社でダメな奴は外の会社でもやっていけない」。3年って、可処分時間で言えば5,520時間です。本当は外の会社の方が有意義に時間を消費できるかもしれないのに、無根拠な洗脳により、無為に可処分時間を浪費し続ける事になるかもしれません。でも、会社も、上司も先輩も同僚も、あなたの浪費してしまった人生に対して責任なんてとってはくれません。

可処分時間、という観点で人生や物事を捉えると、少しだけ違った基準で世の中を捉えられますよね。

「1万時間の法則」は参考になるかも

なんでも「法則」という言葉をつけがたるのは、なんだか頭が悪そうで嫌なのですが、一般的に、ピアノなどの楽器にしろ、スポーツにしろ、語学にしろ、1万時間の練習時間を確保すれば、ある程度の一流になれる、と言われているようですね。つまり、何か新しいことを始めようとした時に、人生の残りの可処分時間や、現在の生活習慣の中で捻出できる可処分時間と照らし合わせて1万時間以上確保できるのであれば、始めるべきだ、と判断できるかもしれません。逆に言えば、今から何かを始めようと思うのなら、残り20万時間の中の5%の消費を覚悟する必要がある、という事になります。

やらない事を後悔する事が分かっているなら、やった方がいいかも

何か新しいことを始めるのは、とても勇気がいる事だと思います。特に日本人は遺伝子レベルで慎重な民族だそうですから、なかなか一歩を踏み出せなかったりします。youtubeに動画をアップしてみる、WEBサイトを開設してみる、ブログを始めてみる、とある企業の社長宛で直接手紙を書いて協業を呼びかける(なんて事も私はやった事がありますが)。やってしまえば大した事はありませんが、踏み出すのは結構体力が入りますよね。ただ、まだ心の準備ができていないから、とか、機が熟していないから、と慎重になって、自分に言い訳をして、なかなか始めないのは、時間の浪費です。人生がもったいないと思います。私も、このブログを始めた理由は、ものづくりの資金を集めるクラウドファンディングの仲間(出資者)をつくる為で、現在のPV数だといつまでかかるかわからないし、成功しないかもしれないしで、私の努力は全く実らないかもしれません。いや、そもそも、努力すれば必ず報われる、という考え自体が間違っています。仕事をしていると、上司や先輩が「お前の努力は必ず誰かが見てくれていて、評価してくれる。だから頑張れ」と慰めてくれます。慰め方としては満点かもしれません。でも、誰かが見ていて、あなたの人生をなんとかしてくれる事なんてありません。でなければ、古来より人は「お天道さまが見ている」なんて言い訳を考える必要はありませんでしたし、子供の虐待死は発生しないはずです。誰もあなたの事なんか見ていないし、評価もしてくれはしません。あなたが能動的に働きかけない限りは。


圧倒的に報われない。だとしても、何かをやって時間を浪費する事は、何もせずに浪費する事よりは、ずっとましなはずです。であれば、人生の残りの可処分時間を思えば、迷うよりも、まずは始めた方がいいのかもしれませんね。



という訳で、今回はここまでです。
ではまた、変態発明ブログでお会いしましょう。
バイバイ!