変態的な物を企画して発明して作るブログ

落ちこぼれサラリーマンが、変態的アイデアの物を企画したり発明したり作ったりするブログです

クリエイターである、という事

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今回は覚書のような内容です。
少なくとも、プロではないクリエイタとしての自分の在り方について
ちょっと考える機会がありましたので、書こうと思います。

「お友達価格」問題

「お友達価格」って意味わかりますか?
これは、絵であろうと音楽であると映像であろうと、
なんらかのクリエイティブ活動をしている人であれば、
このワードを見た瞬間に深く頷いてもらえるかと思います。

カンタンに言うと

「友達なんだから、安く(というかタダで)作ってよ」

というヤツです。

私の場合は映像をやっていた期間が長いので、
もっとも多かったのは結婚式の映像ですね。

通常、会場やプロに頼むと十数万、または数十万する内容の物を、
その1割くらいの謝礼で請け負ったりする事は、ママあるものです。
でも、お金を出している事には変わりないので、業者然、
リテイクを出される事も沢山あります。

プライベートでやる訳なんですが、リテイクが1回入るだけで
休日が数日間丸つぶれになるので、かなり恐々としていたりします。

場合によっては、自給100円いくかいかないかくらいになる事もあります。
完全に「友達のために自分の技術とプライベートを犠牲にする」
状態になっており、これはクリエイタとしても友人関係としても
かなりハードで不健康です。

本当の意味での「お友達価格」。
それは「友達だから、相場より色を付けて発注するよ」
ってやつですから、覚えておいてください。

オレたちは「魔法使い」じゃない

素人の方から見ると、映像にしろ絵にしろ、
まるで魔法でも使っているかのように、あっという間に作り上げている、
そう見える事があるかもしれません。

全く、そんな事はありません。

映像にして言えば、構成から字コンテ、絵コンテ、
素材作成から編集、音声、テキスト、エフェクト、レンダリング
と非常に多くの工程をこなす必要があります。

特に私の場合は3DCGを求められる事が多いですので、
モデリングからアニメーション、さらには膨大なレンダリング時間が
加算されます。

まったく魔法使いではありません。
恐ろしく地味な作業の連続です。

金を払うのは当然

という訳で、本題です。
クラウドソーシングなんかの登場で、
クリエイタの作業相場は地に落ちています。
アニメータがそうであるように、素人や個人では
デザインやレイアウトだけで食べていくのは結構キツイと思います。

ですので、他人の作品、たとえ既存作品であったとしても、
利用については有償を前提に依頼をかけるもの、というのが
頭にあります。

以前、とある理由(小説の表紙絵)で、絵師さんを探していました。
時間がないので、今から描いてもらう依頼をするのは現実的ではなく、
既存の絵を使わせて頂く、というのが前提でした。

とある絵師さんが、非常にインスピレーションを感じるイラストを
描かれていたので、すぐにアクセスしました。

「これこれこういう理由で、既存作品をこの用途の範囲内で使わせて欲しい。
謝礼はこの範囲まで出せるけれど、いかがか」

回答は明確で、以下の様な内容でした。

「あなたの作品に私の作品が合う理由を教えて欲しい。
あなたの作品に使われると、私の絵のブランド価値が下がるからお断りする」

そこまで有名な絵師さんという訳でもなかったので、
若干のショックがありました。

と同時に、この回答にはものすごく納得感がありました。

クリエイタは自分の価値を意地でも護らなければならない

そうです。
クリエイタである限り、そして、それを生業としている限り、
自己ブランディングは非常に重要な要素です。
つまりは、価格交渉力を下げない事です。

有償での依頼であったとしても、
自分の作品の価値を棄損するようなコラボであれば
それは今後の自分の作品価値(価格)を下げる事になり、
さらにはファンやパトロンへの背信行為ともなります。

自分のブランド価値は護らなければならない。

とはいえ、誰もがそういう考え方ではない

例えば私は、クリエイタが生業ではない、という事もありますが、
かなり自分のブランドに対しては節操がありません。

頼まれれば、恐らくほいほい楽曲だって無料で貸し出しますし
現に映像だって、某大企業からの正式依頼にも拘わらず
ほぼ無償で請けています。

その時イラストを貸して下さった別の方も、同じタイプで、
「少しでも自分の絵が世の中に出るのであれば」と無償で貸してくれました。
(世の中的には「世に出してやるんだから、当然タダで貸すよな?」って
人の方が多いようですけどね)

クリエイタによって考え方は万別ですが、
特に「自分の作品(言ってしまえばマスタベーション)を金にする」
職業な訳ですので、色々な人種が存在します。

物事を依頼するときには、少し慎重になって頂くと、
お互いの為になるかもしれませんね。

今回はここまでです。
ではまた、変態発明ブログでお会いしましょう。
バイバイ!

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